あぶすとらくと箱

 ガチガチにかたまった息の詰まるような一つの観念と、まるっきりフォームのない腑抜けのような感覚は、宇宙の果てから見下ろせば、全く対極にあるものなのに、あぶすとらくとという同じ箱に詰められて、シャッフルされているので、一見、双方は同じものに見えている。
 
 しかも、腑抜けは形になる前に漂っているだけのシロモノだから、すぐに観念を許してしまい、あぶすとらくと箱の中は、何だか観念だらけに見えるのだった。