失夢よりしばらく経ち、私に夢を戻してくれと祈りながら眠った。
この後見た夢がこれ。
学校のようなところでカラオケのテストがある。審査員にデヴィ夫人と江角マキコ。
私は訳が分からないまま並び、ひとり手前になってテストだと理解して、慌てて曲目を考える。
とりあえず『桃色吐息』を選曲し歌う。声が枯れて出ない。
というもの。
カラオケ自体が、もう何年もやっていないこと。テストへの準備不足。
自信のなさが現われたような夢見。
ふと振り返ると思い当たる。私は長いこと、夢を捨てようとしていたこと。夢は自分を高めもし、苦しめもした。
もう夢を捨てる時だとある時、悟って、そうした。
捨てたら捨てたで、バランスを崩している。今は、そんな状態だと思う。
どんな状態でも、これでよいと受け入れてしまえば、すべては興味深い現象。
失夢という、今までのわたしにはあり得なかった不可思議な状態を、ただ眺めていればいいだけなのだ。
こういうこともある と。
そして、おそらく、これも長くは続かない。
だから、そのうち現われる「次」の状態を、また見ていればいいのではないか。
何が現われるか、単に楽しみにしていればいいのではないか。