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シッポ種

シッポ種

 おとといから、ずっと尾てい骨がむずがゆくなってきたので、もしやと思っていたら、案の定、シッポが生えてきた。
父がシッポ種で、母が羽根種なので、どちらになるかは五分五分だったのだけれど、父に似てしまったようだ。
 
 いや、そうじゃなくても、わたしは父に似てお笑いで、絶対シッポ種だとは言われていたのだけれど。たぶん、妹は羽根種だろう。
母は、わたしの頭を撫で、そして尾てい骨から生え始めたシッポを撫でながら、これからはもっと自分を大事になさいねと告げた。いつでも子どもの産める体になったのだから、と。
 
 お尻をちょっと振ると、小さなシッポがぷるぷる震えて、何とも言えずに気持ちいい。それを見ていた父はシッポはいいもんだろ?と言ったので、わたしはすごーくっと元気に叫んだ。
 
 そしてまた、シッポをフリフリしてみた。本当に気持ち良い。なんどもフリフリをした。クセになりそうなくらいの気持ち良さだ。
 ほんとうのことを言えば、わたしは羽根種になりたかった。たぶん、ほとんどの女の子はそうだろうと思う。でも、今は、心からシッポ種でよかったと思う。シッポ種しか、このシッポを振ったときの快感はないそうだ。
わたしはやっと、シッポ種が歓びの種と呼ばれているかわかった。
 
 ちなみに、羽根種は哀しみの種と呼ばれているが、その理由は羽根種の人しかわからない。
 

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