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切なさに招かれて

切なさに招かれて

    
実は、先週、義父が他界しまして忙しくしておりました。
気ままだけど人情味のある昭和ヒトケタの男でした。
実父の時も感じたのですが、人生の儚さに胸がぎゅっと締めつけられます。
悲しいというより、切なくてしかたがない感覚です。
この世界はなんという儚いところなんでしょう。
夢を見続けるだけという切なさ。
いずれすべて消えるのに…
この切なさから逃げられない。
この切なさだけが、この世に生きるすべての者と共有しうる唯一のもの。
亡くなった人の記憶も、「私」がなくなったら、全て消えます。
なかったことになるのです。なんという儚さでしょう。
でも、当然です。それでいいのです。
 
すべてが消えて、いつも「今」があることを知っても、
大いなる安堵を知っても……この儚さに身震いしてしまいます。
かりそめのものと知りつつ、愛おしみたい。
そんな切ない思いに囚われます。
消えてもいいから愛したい。この愛さえもいつかは消えてしまうでしょう。
それでも愛したい。
 
そう心から思えるとき、永遠と共振します。
近しい人の死は、それを感じさせてくれる数少ない機会です。
 
 
 

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