※11月シンボリックモデリングセッションについては、改めて投稿します✨。おもろかったー。お楽しみにお待ちください
10月のシンボリックモデリングで《拾 コノハナ》と《九 イワナガ》について、この姉妹神は二柱で一柱だと、ピンク岩塩として現れることで体感したお話をしました。
このあと、Rさんの奇想庵リーディングで、コノハナさんがよりクローズアップしたことを『ヘナチョコ神秘学 #30』に掲載しました。
その続きをお話しをします。(いつものシンボリックモデリングのご報告ではなく、京都タロットの人気カードの一つ、《拾 コノハナ》《九 イワナガ》の二つのカードについてのディープ解説🔮)
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日本神話において、ニニギノミコトは妹の美しさだけを受け取り、姉を醜女として疎外します。

いつもお話ししていることですが、神話解説はあくまでも比喩。夢見と同じく、内なる物語や心理であったり、自然の移り変わりであったり、世界のはじまり等を擬人化して表現したもの。まじで、姉妹を娶る話なら狂っていますよね😅。ギリシャ神話はじめ世界中の神話はすべて鬼すぎることになってしまいます。(一方で、その流動性を悪用して、為政者たちが改ざんした物語でもありますが、そのお話は、またの機会に)
京タロのイワナガカードには、その際に取り残された側の寂しさと絶望が表現されています。
ピンク岩塩の中で、閉じ込められて永遠に身動きが取れない……との絶望感は、そのままイワナガさんの物語に通じます。
このとき京都タロット的には、イワナガ姫が肉体を通過している、と捉えます。
閉じ込められ絶望する──このネガティブな心象こそイワナガ性。イワナガ姫が報われることが、勾玉の宮のメインテーマなので、イワナガ性(絶望感・寂寥感)を弾かず、許可をすることで、彼女は報われると京都タロットでは解きます。
イワナガ性の許可とは、すなわち、コノハナ性との統合。退けられてきた感性を、統合することで、《拾四 タマ》の神秘が発動します(=ヤマトがやってくる)。
しかし、イワナガ性を許可する とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
──それは、心底「いたしかたがない」と絶望すること。
実は、ここが一番辛いというか、嫌悪感というか、キツいところですが、
ここが、キモです✨
もう1回、言います。ここが、勾玉の宮の「核心」です。
すべての「存在」は、本質的には自由です。人間も、本来自由そのもののはずです。そんな私たちが、一番あり得ないことが不自由を覚えること。岩に閉じ込められ出られないという不自由の極限を感じることで、どうしようもない寂しさと絶望感が浮かび上がってきます。
その時に、単に絶望する。シンプルに落ち込む。さみしいと泣く──。
これが、ピンク岩塩の中で、あたりまえに感じたことです。
ああ、嫌だ。悲しい。寂しい。辛い。
これらのネガティブといわれる不快感情は、人は通常、感じたくはありません。まあ、当然です。
だから、感じずに済むように「なんとかしよう」とします。要するに、ネガティブ感情を、抑えようとする癖が、人間にはあるようなのですね。
これを退けず、単に、そのまま、感じる。感じることを許してあげる。
すると、実は、これが「Help信号✨」になっているようなのです。
ただ、人が誤解しやすいのもこの部分で、このHelp信号は「自分にだけ」向けるボタン。自分さえ絶望や寂しさを持っていることを知っていればいい。自分で自分の感覚・感情をただ認識する。これって、本当は、だれでもあたりまえにできる、簡単なことですよね。というか、自分の感情ですから、自分にしかできませんよね。
そうすることで、不思議なことに、自動的に、他者(外向き)への信号にもなっている。
それなのに、人は、自分で絶望を感じたくないあまりに、感情を押し退けるために、他者(外側)に向かってHelpを叫び続けます。「絶望を感じたくないの。辛いのは嫌。助けて」と。
それをすると、面白いことに、他者は逃げます。(逆に、悪い人が寄ってきたりもする😎。あなたを力ない人だと扱う人も寄ってきます。そう言う人の近くにいると、本当に力を奪われて奴隷のようになってしまいますね)
「寂しい」「辛い」「ダメだ」という同じ言葉を発していても、意識の方向が違うと、現れはまったく逆になるのです。
自分だけで「ああ、悲しいなぁ、辛いなぁ」と感じる。感じるだけでいい。
「ここ」で、確かに「感じているもの」が、あなたのリアルだから、これを感じないようにすることで、自分の本質は、もっと感じさせようと絶望をしかけてくる。すると、あなたはますます、これを感じるのが辛く、外向きにHelpをして、感じずに済むように他者に埋めてもらおうとする……すると、本来の自分は、さらにきちんと感じさせようとして……無限ループ🌀🌀
このループの回転方向を変えるだけです。難しそうですが、簡単です。
あなたの今のリアルを、そのままに、感じる。味わう。……はい、終了。
ネガティブをただ感じる(単に絶望する)こと許可すると……次の感情、感覚、アイデアがやってきます。
(一応、申し上げると、「まあ、いっか」という軽い諦めの感覚がくる場合が多いです。そうなると案外、自分が強い(@強いのが自然な)ことや、どうとでもなることに気づいてきます。)
すると、ちょっと軽くなる。こだわっていたのは自分だと気づく。
次は、この軽さが因子になって、現実に反映されてきます。僅かの時差で。
すると、好転のサイクル。好転ループが回転し始めます💫💫
まさに、これ!↓

この車輪にシンボライズされています💫💫
※ちなみに西洋タロットでは『10番 運命の輪』
イワナガ性との統合。
《九 イワナガ》の項の最後に説明しましたように(指南書P.76)
「……勝ち取るべき女性の愛とは、イワナガの愛に他ならず、その時、人生に変容の奇跡がもたらされる。」
とは、このような意味で、疎外してしまった女性性の絶望を迎え入れることで、コノハナ・イワナガ神話の真の成就と相なることを伝えています。(これは、他者の絶望を受け入れろって話では断じてありません。自らを自らのみ受け入れるお話。しつこいようですが、当然のところとして、なんべんも話しまっせ😁)