TBSドラマ『100万回言えばよかった』を、1日遅れでTVerで観た。
設定は、懐かしの『ゴースト ニューヨークの幻』に近い。死んだのちも、愛する人のまわりにうろつくファンタジックなラブコメ。
設定はさておき、この『100万回言えばよかった』というネーミングには、胸がギュッと締め付けられるような、懐かしい切なさを感じる。
たぶん、ほとんどの「人間」が地上生活の中で、それこそ100万回、この後悔を経験しているんやと思う。知らんけど。
古い古い、お馴染みの後悔。「愛してる」と 言えばよかった、100万回言えばよかった と。
亡くなった人に寄せる後悔。
今際の際の後悔。
ある意味、この後悔をしに、地上経験をやっている というのは、言い過ぎか?
ただ、これは、地上特有の後悔(というフィーリング)だと思う。あっち行っちゃったら、(たぶん)すべての繋がりを取り戻しちゃうので、きみも、あなたも、愛してることなんて当然で、言っても言わなくてもいっしょ(のはず)。後悔って?はぁ…、なんですのん?っていうくらいの。
あっちで、いったんチャラになるってゆーのに🤣 私たちは、また飽きもせず、この領域に戻りたくなってしまうとは、なんちゅうヘンテコなことであろうか?笑
切り離された(ように感じている)地上ならではの、言わないと伝わらない、聞かないと伝わらない、という分離世界。そこでは、まさに、いつもいつも「言えばよかった」の後悔がつきまとい、この後悔の甘美さに酔いしれたくて、地上に舞い戻ってくるではないだろうかね。知らんけど。
だれもが1度や2度ならず、それこそ100万回経験して、共有しているから、このタイトルにやたら心惹かれるものを感じてしまう気がしている。
言葉を尽くして伝えるっていうのは、やっぱり、ここでしか経験できないし、経験したくて、ここにいるのだから、軽〜くペロリと伝えながら生きていく方が、「あっち」の軽さと楽しさに近いんちゃうかな?……と、誰か夫に伝えてください🤣🤣 ちょっと前、30年ぶりに聞いて耳を疑ったけどね〜笑

「100万回」「言えば」の間に、「愛してる」や「大好き」を省いているのも、なんかニクいねー