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『谷川俊太郎 質問箱』マイベストオブザイヤー2007♪

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日記では、わが家でシンクロした本のお話をしましたが、2007年のマイベストオブザイヤーは、『谷川俊太郎 質問箱』。
これは、あの「ほぼ日」で連載されていたものの書籍化だそう。いやあ、はまったはまった!!
Q&A式で、いろ~んな質問に谷川俊太郎が答えるという、シンプルな一冊。質問は5歳児から大人まで幅広く、内容もお気楽なものから宇宙真理みたいなもの、重いものまで多岐にわたっている。
めちゃめちゃ僭越で、ものすごくおこがましいのを承知で申し上げると、谷川翁のお考えと、わたしのそれとは、たいそう似ている気がする。言いたかったことを、世界で最も美しい言葉で代弁してもらっているような錯覚にさえ陥る。ああ、おこがましー、ナニサマダ、オレ。(^^;)
アタリマエだけど、違うのはその深い表現力。まあ、翁は現代詩人の最高峰なんだから、これは当然なんだけど、彼の使う言葉の‘厚み’には、今さらながら感動してしまう。
彼が小気味よいアンサーを返すたびに、わたしは膝をポンポン叩きながら「そそそ!!そーなんよ!」といちいち腑に落ち、いちいち嬉しい。
事物事象の神髄を捉える透徹した眼差しが、詩人のコトバを宿すと、ここまでユーモアにあふれ温かく、香り高く、ぐぐっと心に迫るものなのか。詩人だからって、小手先のコトバ遊びや、美しい言葉のアヤでごまかしたりなどは決してない。奇をてらった話や現実に即していない話にすり替えたりもしない。知らないことをわかったフリもしない。言い訳もしない。まっすぐに率直に語る翁の回答は、Qに対する真摯な姿勢……いや、ちゃうちゃう、生きることに対する真摯な、偽りのない姿勢に裏打ちされたものであることが伝わるから、それに胸を射抜かれてしまうのであーる。
知的に物事を見ることと、美しく物事を見ることは、まったく同居できるんだってことをひさびさに感じた一冊。『パイドン』を読んで以来かも。
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